岐阜大学教育学部附属学校
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    12/19に岐阜大学教育学部附属学校のPTAの行事で上映会&講演会がありました。

    上映会の前に、平日だったので学校の様子を見学させていただきながら色々お話をお伺いしたのですが、本当にこんな学校があったのかと驚くばかりで感動しました。
    今回お伺いした学校は、国立大学付属の小・中一貫校で、特別支援学級も併設されている全国的にも珍しい学校です。
    そこでは授業はそれぞれ別に受けていますが、休み時間になると特別支援学級の生徒も通常学級の生徒も関係なく自然に一緒に遊んでいます。
    先生が特に誘うわけでもなく勝手に特別支援学級に遊びにくる生徒もいますし、チャイムが鳴って一斉に皆グランドに飛び出しますが一人ぼっちの子が見当たりません。
    僕が子どものとき通っていた学校は、グレてる子や孤立している子がいて、たまに特別支援級の子が通常学級で授業を受ける交流学習の時間がありましたが本当の意味で交流できていたのかというと疑問があって、友達の間にはシンショーと揶揄するコトバがあって…、
    当時僕が感じていた特別支援学級の子どもたちに対する学校の中の疎外感や差別の雰囲気がここの学校にはないように感じました。
    ビックリしてはじめはなんだか色々勘ぐってしまいましたが、先生や保護者の方、生徒さんとお話してみてもそれが当たり前のような感じでした。
    障害がある子もない子も自然に友達になれる学校。ずっと学校がそんなふうになったらいいのにな〜と思っていました。差別は子どものときからの接点の無さから生まれ、接点の無さは子どもを障害のあるなしで教室を分ける学校の仕組みに起因すると思っていました。だからそもそも接点の無い通常学級の子どもに「ちづる」を観てもらって、世の中色んな人がいるんだよってことを知ってもらえたらと思っていました。
    でもそんなことをしなくても皆こんな学校みたいになったらいいんじゃん!と思いました。でもナゼこんなふうに自然に友達になれるのか?その理由がわからない。子どもたちを見守る大人たちはどんな工夫をされているのか?それが不思議でつい色々聞いてしまいました。
    一つは、この学校独自の「かぞく」という縦割りグループが関係あるようです。
    小学校の1年生から6年生まで同じ出席番号ごとにグループが作られ、その中に特別支援学級の生徒さんも入っています。毎朝のスポーツの時間や、お祭・運動会などの行事では「かぞく」ごとにまとまって活動するので、一緒に何かをする機会が多く、自然に仲良くなるようです。
    ある素敵なお話を聞かせてもらいました。ある特別支援学級の男の子が休み時間が終わっても教室に戻らず、先生が呼んでもグランドの丘に居続けていました。それに気づいたその子と同じ「かぞく」の上級生の子が、その子の気持ちが落ち着くまで一緒に丘の上で待つことにしました。上級生の子も授業がありましたが、先生方はそれをとがめたり無理に教室に連れ戻したりするようなことをせずに授業を続け、30分くらいしてその子は上級生の子と穏やかに教室へと戻ったそうです。その子は上級生のお兄さんが大好きで、上級生の子は中学生になって少し校舎が離れてしまいましたが、たまに会うと嬉しそうに声をかけるそうです。
    「こどもたちは直接仲良くなって自然に分かり合える。でも通常学級の親御さんはそれまでに障害のある子と接点がないと理解が難しいこともある。それで今回PTAの行事で上映会を開催することにしました」と企画してくださった方が教えてくださいました。
    そんな企画者の方々の中にもかつてこの学校に通っていたOBOGの方が何人かいらっしゃいました。
    「子どものときから一緒にいるのが当たり前だから違和感なく育つことができた。卒業後は他の学校の話を聞いて浮いてしまうこともあったけど。^^; でもこの学校の卒業生は穏やかな人が多いですよ」
    大人が無理解だから子どもにも無理解が広がってしまう、と思っていましたが、どうやらそうではないようです。やっぱり子どもの方が素直なんだな〜

    その他の理由はこの学校の変わった特徴にあるかもしれません。
    ここの学校は大学付属校なので、完全には行政の管理下ではなく、教育委員会がなかったり、学校の運営費がほとんど大学の補助金によってまかなわれていたりしています。
    また、校長先生が大学教授だったり、大学の職員でもある先生方は教育の研究もしているので、授業の中で日々先駆的な取り組みを行って学会で発表をされていたり、普通の学校とは異なる特徴があります。
    一時は普通学校と特別支援学校とで学校を分けようという話も持ち上がったそうですが、当時の教育熱心な副校長先生が、共に育つことで理解し合えるんだ、と訴えたそうで、おかげで約60年間ずっと一緒に成長できる環境で学校が続いています。
    そんな副校長先生の熱意が代々受け継がれているのかもしれませんね。

    色々聞きましたが、何か今一つつかめません。制度だったり先生たちの工夫だったり、そういう外側のことだけで何十年もこの素晴らしい雰囲気が続くとは思えない。とても奥が深そう。もっとこの学校に滞在してこの居心地の良さのヒミツを知りたい。そんなふうに思える学校でした。
    学校関係者の方必見です!ぜひ岐阜まで見学を!この学校のナゾがわかったらぜひ教えてください。

    …すみません、感動のあまりついつい長くなってしまいました(^_^;)
    上映会は最後までたくさんの親御さんたちにご覧いただけて良かったのですが、講演会は色々やらかしてしまいました。
    腕時計を忘れてしまい講演中に部屋の時計を見てキョロキョロしてしまう、マイクを持ちながらペットボトルのフタを開けるのに失敗して服が水でビショビショになる(お客さんにハンカチを差し出される)、講演後退室する途中でお客さんにお辞儀しようと思ったら思いっきりズッコケて膝を打つ、など散々でした。苦笑
    でも皆さんあたたかく見守ってくださり助かりました。


    岐阜大学教育学部附属学校PTAの皆様、本当にありがとうございました!

    今年の上映会&講演会も無事終了しました。皆さん大変お世話になりました。劇場上映から5年になりますが、こうしてたくさんの方にご覧いただけて本当にしあわせです。いつも支えてくださっている皆さんありがとうございます。
    来年もいくつか上映会のお話をいただいておりますので、またお知らせしたいと思います。
    今撮影している作品のことや家族の近況なども少しずつ書いていきたいと思います。
    来年もどうぞよろしくお願いします。
    それでは良いお年を〜☆(^-^)/
    | 赤 正和 | - | 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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